メンタルヘルス

褒められて嬉しくない心理

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 この記事ではメンタルヘルスの不調で休職中の自分が、「褒められて嬉しくない心理」について考えます。 

 自分はあまり褒められても嬉しくならない時が多いです。
 「仕事で成果を出した時」「仕事で頑張っていると言われた時」など、仕事にかかわることで褒められても嬉しくないです。そして、プライベートや、家族との何気ない会話でも、褒められて嬉しくない時があります。自分の人生全般的にそういうところがあります。

褒められて嬉しくない心理

そんな自分が不思議に思って、下記のブログの記事を見てみました。

褒められても嬉しくない心理と対処法|嬉しくないのは病気? | 心理学タイム (creation-of-life.com)

褒められるとむしろイライラ「褒められても嬉しくない病」について語る | もと意識高い系ログ (ishikitakaikei.info)

 その中で、自分に当てはまるのは以下のことになります。他人の問題というより自分の問題です。

プレッシャーを感じる

 「相手の期待に応えなくてはいけない。」と思い、プレッシャーを感じます。

 「次はうまくいかない。」という不安が強くなり、褒められても嫌悪感を感じてしまうのだと思います。

警戒感が強い

 褒め言葉をかけてくる人は、その褒め言葉と引き換えに「自分に何か負荷をかけてくるのではないか。」ということも感じます。

 自分は、自分ができること以上の負荷がかかるのを回避したいので、「どんな負荷がかかるのか」ということを不安に感じてしまいます。

褒められると調子に乗る

 これは、発達障害の特性、特にADHDの人が持つ衝動性がある人が「褒められたくない」と感じそうなことだと思います。

 褒められたことを過大に解釈して、調子に乗ってしまい、軽率な行動を取ってしまいます。結果として多くに人に迷惑をかけてしまうこともあります。

 そういう経験が積み重なると「褒められると調子に乗ってしまい怖い。」という心理に陥ります。思い込みなども強いため、なかなか感情のコントロールが出来ません。

 上記の3つ、「プレッシャー」「警戒感」「調子に乗る」に共通する原因は「自己肯定感の低さ」だと思います。「自分は何も出来ない。」、「次は失敗するかも知れない。」ということから来ている不安で「褒められたくない」のだと思います。

 その上、僕には「褒められている自分が嫌いという心理があります。その心理は2つあります。

「いい子」でいることへの反発

 「いい子症候群」という言葉があります。

 小さい頃、親から褒められようとして、親の期待に過剰に応えようとしたり、自分の欲求を押し殺して、親や周囲の人の期待に沿う行動したりして、「いい子」でいようとします。むりやり「いい子」を演じてきた子供が大人になると、いろいろな困り事が出てきます。

 その中の一つに「褒められている自分が嫌い。」という心理があるように感じます。

 「いい子でいようとする。」子供は、本来怒られようが何しようが自分の欲求を押し殺さず、思うようにやりたいのです。心の底では「いい子でいる。」ことが嫌なのです。 

 けれども、「いい子でいようとする。」として自分の欲求に沿った行動にブレーキをかけてしまうことで、「いい子でいようとする。」ことやその結果である「褒められる。」ことに嫌悪感を感じるようになります。 

 このような「いい子でいようとした。」子供は、大人になっても自分の欲求を押し殺しがちです。さらにそういう大人が「褒められる」と「自分の欲求を押し殺している。」嫌悪感を感じ、「褒められる」ことに反発をしてしまいます。 

 そうなると、たとえ心からの好意で褒められても「嬉しくない」どころか、嫌悪感を感じ「反発」してしまいます。心からの好意に反発することで人間関係が大きく毀損することもあります。

 別記事で紹介した加藤諦三さんの『「大人になりきれない人」の心理 』に「五歳児の大人」という言葉が出てきます。その中で「5歳児の大人は、小さい頃から強制的にやらされていることが多く、我慢している。」とあり、それがこじれた形で「いい子」でいることへの反発があると思います。

書籍紹介④ ~『「大人になりきれない人」の心理 』~ この記事は、書籍紹介となります。ここで紹介するのは、加藤諦三さん『「大人になりきれない人」の心理 』になります。 僕がこ...

「素の自分」が褒められていない 

 また、「いい子」でいようとすると、「素の自分」すなわち「いい子になりたくない」自分を表に出さなくなります。  

 「いい子」でいようとしている人が褒められても、結局それは「素の自分を出さなかったから褒められた。」ということになります。「褒められている自分は『いい子でいようとしている』別人格で、「いい子になりたくない」素の自分とは違う。」と思ってしまいます。

 「素の自分を出さなかったから褒められた。」違和感や嫌悪感を感じ、褒められたのに褒められた実感を感じなくなります。

 そして、そういう人は、どこかでわざと「いい子になりたくない。」自分を出してしまい、周囲と軋轢を起こしがちです。怒りと同様、素の自分を一気に出すと爆発して行き過ぎた行動になってしまいます。その結果、他の人とトラブルになり、人間関係を大きく毀損する原因にもなります。

まとめ ~「褒められたくない」がこじれると大変~

以上で、「褒められて嬉しくない心理」についてまとめました。まとめると

  • 他人に対する警戒感、自分への不安
  • 「いい子」になることへの嫌悪感

が働いて、「褒められて嬉しくない心理」になっているということになります。

「褒められたくない心理」をほぐして、本来普通の人が備わっている「褒められると嬉しい心理を取り戻すためには、「褒め言葉を素直に受け入れる。」「感謝の気持を言葉にする。」ことがいいようです。

「私は褒めるに値しない」ということは、自分だけではなく、褒めている人の好意も否定することになります。なので、褒め言葉を素直に受け入れ、相手も自分も否定しない事が効果的です。そして、お礼を言うことで、褒めている人の好意を認めることになります。

 結果として他人としても嬉しい気持ちになり、自分にも跳ね返っていくという効果が期待されます。そうして、自己肯定感が高くなっていくことにもつながり、「褒められると嬉しい」心理が取り戻されます。他人に対する警戒感、自分への不安に起因する「褒められたくない心理」には有効だと思います。

 ただ、自分の場合「いい子」になることへの嫌悪感があります。

 「褒め言葉を素直に受け入れる」「お礼を言う」という行為は、素の「いい子になりたくない」自分に対して嘘をつく行為です。 表向きは上記のことを実践していても、それは「いい子でいようとする。」自分の行動であり、気持ち悪さを感じます。「素の自分」要するに、「いい子になりたくない」自分を出してはいけないとますます思い込みます。

 嫌悪感に対する解決策は、申し訳ありませんが出せません。すごく重たいテーマだと思います。

 嫌われようが何しようがやりたいようにやって「いい子になりたくない自分」を爆発させたほうがいいとも思うのですが、人間関係がものすごく毀損する大きなリスクがあります。正直、どうしたらわからないですね。。。

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