この記事ではメンタルヘルスの不調で休職中のdobbyが主治医、産業医、カウンセラーについて書く記事となります。
ここでは
- 主治医、産業医、カウンセラーの役割の違い
- dobbyが主治医、産業医、カウンセラーに相談していること
- dobbyが相談する時に心がけていること
ということについて書いていきます。
なお、この記事はあくまで、dobbyの経験・見解に基づいています。すべての事例に当てはまるわけではないということをご了承頂いた上で、一つの例として参考にしていただければと思います。
主治医、産業医、カウンセラーの役割の違い
僕は、メンタルヘルスの不調や発達障害・パーソナリティ障害などの困りごとがある時に、主治医の診察、職場の産業医の面談、カウンセラーによるカウンセリングを受けています。ただ、それぞれの立場、役割は違っています。僕の事例を紹介することで、ご説明させていただきます。
なお、主治医、産業医の役割については、以下の記事を参考に書いています。
主治医の診断書と産業医の意見書はどう違う?復職に必要な書類を準備する – 健康管理システムCarely(ケアリィ)
主治医の役割
主治医は、患者の疾患の診療方針全般に対して主な責任をもつ医師です。診察・診断・治療についての判断を行います。
休職・復職について
休職するかどうかの判断は、主治医が発行する診断書に基づきます。
また、復職するにあたっては、日常生活が支障なく過ごせているか、うつ状態は改善しているかを確認した上で、復職可否の診断書を書くことになります。
ただ、最終的な復職可否の判断は職場が下します。なので、復職の診断書は、休職者が職場に対し復職に向けての手続きを進めるためのトリガーという認識です。
診察回数・時間など
僕の場合、毎週診察を受けています。
診察時間は大体10分から15分ほどです。
最近はメンタルヘルスの不調を訴える方が多いため、あまり時間をかけて診察することができないというのが実情のようです。
この短い時間で、体調やうつ状態の把握をするばかりでなく、休職の診断など責任のかかる判断をしています。本当に大変だと思います。
産業医の役割
産業医は、事業場で労働者が健康で快適な作業環境で働けるように、専門的立場から指導・助言する医師です。
産業医は原則として、患者に対する診察・診断・治療はしません。
しかしながら、「長時間労働者」や「高ストレス者」は産業医との面談が義務付けられています。この面談の中で生活全般やストレスへの対応などの指導、助言をいただくことになります。場合によっては、職場に対しての説明をすることもあります。
僕の場合は、心療内科への紹介状を書いてもらったり、上司に対する僕の発達障害の症状の説明をしてもらいました。
休職・復職について
休職の判断については、特にしていません。主治医の診断書に従う感じです。
復職するにあたっては、主治医の診断書に基づき、就業可能なレベルまで体調や生活リズムが復調しているか、職場(所属部門や人事部門)に対し、意見書を出します。
主治医の診断書からさらに踏み込み、職場での業務遂行能力が十分にあるかどうかを確認し、意見します。
面談回数・時間など
休職中の現在、面談は、職場に関する相談事項が発生した時にお願いしています。(大体月に1~2回程度) 面談時間は大体15分程度です。
その他に主治医の診察、診断について都度連絡を入れています。
注意事項
僕は、1000人以上の方が在籍している事業所に勤務していますので、産業医は常勤しています。在籍者が50人未満の場合、産業医の選任は法令で定められているわけではありません。また、50~999人の場合は産業医は非常勤でも構わないとあり、常勤の産業医がいるケースは必ずしも多くないと思います。
それぞれの方の環境、事情に合わせた活用を考えていただければと思います。
カウンセラーの役割
カウンセラーは、クライアント(患者)の悩みを聞いたうえで、気付きを助言していただいたり、悩みを解決するヒントを一緒に探していくというのが役割です。
したがって、カウンセラーは患者に対する診察・診断・治療はしません。
その代わり、時間をかけてしっかりと相談をすることが出来ます。
休職・復職について
カウンセラーが休職・復職についての意見をだすことはないです。
ただ、復職に向けたいろいろなアドバイスを頂くことが出来ます。
- 休職中、復職後の不安を和らげる助言
- 復職面談の要望事項にたいする助言
- 職場の困りごとへの対処法
相談回数・時間など
カウンセリングの時間は僕の場合は1回60分です。
ただし、1回につき、10,000円程度かかるなど、主治医の診断よりもかなり高額となっています。
面談の回数は基本的に月1回ですが、休職に入ってから月2~3回に増やしていました。
dobbyが相談している内容
先の役割の違いをしたことを踏まえ、今、主治医、産業医、カウンセラーに相談している内容を書いていきます。
主治医に相談している内容
主に、体調面の相談、うつ状態の改善について相談しています。
- 体調(特に睡眠)、心理状態についての確認
- うつ状態回復のための生活指導(睡眠、食生活)
- 服薬についての相談
- リワーク施設の紹介
産業医に相談している内容
特に職場に関わることについて相談しています。
- 復職後の面談や職場との手続きについての相談
- リワーク施設の職場での活用事例の照会
カウンセラーに相談している内容
自分が持っている特性、コンプレックス、トラウマなどへの対処について相談しています。
- 幼少期からの自分の悩み・トラウマなどの相談
- 発達障害や回避性パーソナリティについての相談
- 仕事上の人間関係の対応についてのアドバイス
- 認知行動療法を通じての考え方の癖の矯正
dobbyが相談する時に心がけていること
僕が、主治医、産業医、カウンセラーに対して相談する際に心がけていることは2つあります。
相談内容をメモにまとめる
相談したいことをメモにまとめることで、以下のメリットがあります。
- 事前にメモとしてまとめることで、相談事項、今の悩み、解決したいことの整理が出来る。
- メモを見ながら話すことで、緊張に負けずに伝えることが出来る。
- 相談後に、メモの内容を見返して、気づき事項を付け加えることが
出来る。
特に、主治医や産業医の場合、面談の時間は短いので、短い時間の中で相談事項を伝え、解決のヒントを得るためには、メモにまとめることは重要と思っています。
今の自分の状態を率直に話す
これは当然のことに見えるのですが、
- 復職をアピールするために、自分の状態をより良く見せたい。
- 悪い状態を言ったら怒られるのではないか。
という心理が働き、自分の状態に嘘をついて、今の自分の状態を率直に話すことをしなくなることがあります。
嘘をついて、復職をアピールしても、復職後すぐに再休職に陥るリスクを高くするだけだと思います。また、悪い状態をいつわると、結局悪い状態は良くなりません。これでは何のために診察しているのかわからないですよね。。。
もし、アドバイスに従っていない場合は、それを隠さず、素直に怒られて言うことを聞きましょう。
まとめ
今回は主治医、産業医、カウンセラーの役割の違いと、それに伴う自分の相談のスタンスについて話をしました。
もし、メンタルヘルスの不調に陥ったら、身近な産業医、主治医と話をした上で、いろいろな手段を活用しながら回復につとめていただければと思います。