メンタルヘルス全般

心理的安全性を考える

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 この記事では心理的安全性について取り上げます。特に、最近の自分のエピソードを取り上げてみて、心理的安全性について僕なりに思ったことを書いていきます。

心理的安全性とは?

心理的安全性については、特に以下の記事が詳しいです。

第12回 心理的安全性とは | 人材育成の基礎知識 | NTTラーニングシステムズ (nttls.co.jp)

 『心理的安全性』とは、『サイコロジカル・セーフティ(psychological safety)』を日本語に訳した言葉で、ここ数年、ビジネスシーンで使われることが増加している心理学用語です。

 「チームにおいて、他のメンバーが自分が発言することを恥じたり、拒絶したり、罰をあたえるようなことをしないという確信をもっている状態であり、チームは対人リスクをとるのに 安全な場所であるとの信念がメンバー間で共有された状態」と定義されています。

 チーム内で自分の意見を臆することなく発信できることによって、会社組織において、生産性の向上、離職率の低下、モチベーションの向上など様々な効果が生まれることが立証されています。

心理的安全性にまつわるエピソード

 ここで、dobbyの心理的安全性のまつわるエピソードを4つ書いていきます。

エピソード① 他者からの相談

 最近、このブログを通じて知り合った方と2回ほどzoomミーティングを行いました。

 この方はメンタルヘルスに関しての起業を考えており、僕の経験をヒアリングしたり、起業内容について、僕が思ったことを話をしたりしています。

 基本的に思ったことを率直に話をしています。中には「これは違うような気がする。」という否定的なことも言ったりしています。

もちろん、言い方には気をつけていますし、違うと思った理由も言うようにしています。

 そうすると、貴重な意見を頂いたということでその方から感謝されます。感謝されることによって、次も率直に意見できるようになります。

一方、自分がこの方の立場だったら、否定的な意見を言われたら、いろいろ考え込んでしまいそうな気もしました。

エピソード② クイズの団体戦の話

 今年、AQLというクイズサークルの全国規模の団体戦があります。
 この全国大会に自分が所属しているサークルが出場しました。

 自分のサークルは個人としては全国区のレベルには至っていないのが正直なところで、実力的に1勝できるかどうかと思っていました。

WBCで例えれば、チェコ代表くらいの立場です。

 僕がチームを統率して、何とか機能するように考えました。

 個人のプレッシャーを少なくして、のびのびやってくれるように「好きにやれ」と言う一方、ミスをしたときにその場で「こういうミスはしてはいけない。次は繰り返さないようにしよう」と指摘しました。

 そうすることで、一緒に楽しみながらチームとして戦えて、格上のチームから勝利するなど、一定の成果を上げることが出来ました。

エピソード③ 仕事のミスを隠す

 一方、仕事となると、消極的な態度を取る自分がいます。

 例えば、仕事でミスが起きたときに、それを隠すためにつくろうことに必死になっていることがあります。ミスが発覚するのが怖いのです。

 先の記事だと、「こんなこともできないと思われるのがいや」ということで失敗を隠してしまったりするということが心理的安全性が低くなる一例として書かれています。

 ただ、僕の場合は、失敗が発覚すると怒られることを怖がってしまったり、ミスの復旧が面倒という、自分が手間を掛けることをしたくないという思いで、ミスを隠してしまいます。

エピソード④ アシスタントに言った「しなくていい」

 これは上司から指摘された話です。

 会社で、アシスタントの方から提案されたことに対して、当時リーダー的な立場だった自分が「そんなことはしなくていい。」と言ったことがあります。

 このときは他の仕事もていいっぱいで、アシスタントの方の困りごとまで手が回らず、内心、提案をされることに対し「余計なことを・・・」という気持ちが出ていたと思います。

 その提案を実現するためには僕が根回ししないといけないことが多く、負加増を嫌がって「そんなことはしなくていい。」という言葉が出ました。

まとめ 心理的安全性の前提

 以上で心理的安全性にかかわる、自分のエピソードを書いていきました。
それぞれのことをまとめると以下のようになります。

 エピソード①は、行動の主体が自分にはなく、アドバイスをするだけという、自分に負担がかからない状況であったら思ったことが言えことを言いました。

 エピソード②では、趣味の場であり、負けても特に何も失うことがないという状況でした。特に自分が負担がかからない立場であれば、メンバーが好き勝手にやることを推奨しながら統率ができることを言いました。

 エピソード③では、自分が失敗してしまうと、責任を取らされるという例を出しました。そのような自分が負担がかかってしまう立場だと、自分の思ったことが言えないことを言いました。

 エピソード④では、メンバーの意見を受け入れると、仕事が増えてしまう状況です。自分が負担がかかってしまうと思い、メンバーの意見を規制してしまうことを言いました。

 以上のことから、自分の負担が重たくなると、自分の中で心理的安全性の確保ができなくなるということが言えると思っています。


 特に他者の意見を受け入れるリーダーの立場として、組織の心理的安全性を確保するためには、「自分に相当な心理的な負担がかかる」ことを受け入れないといけないと思います。

 あとは、この負担ですが、主体性によって軽くも重くもなります。

 自分が前向きな気持で取り組んでいることであれば、素直に他者からの意見・指摘を受け入れることが出来ます。失敗が起こっても素直に開示することが出来、より良い解決をもとめる事ができます。

 逆に、自分があまり積極的に取り組見たいことでなければ、いくらリーダーが心理的安全性を確保するように努力しても、組織に対しての自分の貢献を積極的にせず、意見を出したり、失敗を開示することもありません。

 そうなると、組織や周囲との軋轢を感じ、精神的に負担がかかってしまいます。

 心理的安全性が確保されないと感じた時には、まず組織の目指す目標と、自分がありたい姿が一致しているかどうか、比較してみることが大事たと思います。

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