この記事ではメンタルヘルスの不調で休職中の自分が、よく思い出す言葉をシリーズで書いていきます。
4つ目として取り上げるのは「過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる。」です。これはカナダの精神科医のエリック・バーンが残した言葉です。また、アドラー心理学の本を読んでいでも、この考え方が出てきます。
過去は変えられないこと
過去に起こったこと、それは事実でありは変えることが出来ません。というか、タイムマシンでもない限り、変えようがありません。
僕の過去を振り返るとこんな感じです。
- 幼少期より発達障害の特性を持っていた事実。
- 回避性の性格で、いろいろなことを怖がって避けてきた事実。
- 発達障害の特性により人に迷惑を掛けてきた事実。
- 職場に迷惑をかけたことで、職場での居場所がなくなったり、逃避行動を続けた事実。
- 最終的にはメンタルヘルスの不調に陥り、休職に至った事実。
過去の事実が積み重なって今苦しんでいる自分がいる、そう思うことで過去の事実を後悔したり、責めたりしてしまう。そんな思考回路で苦しんでいる自分がいます。
また、「過去の栄光」も、今苦しんでいる自分を作り出す要因になりえます。
- 難関大学を卒業した。
→難関大学出身ということで、仕事で過度に期待されてしまった。 - 仕事で成果を出していたときもあった。
→今は仕事での評価はされず、メンタルヘルスの不調に陥った。 - 競技クイズで何度も優勝した。
→今はスランプで、結果を残せていない。 - フルマラソンで4時間切りを達成した。
→今は体力が落ちて、そもそもハーフマラソンも走れない。
過去出来ていたことと今出来ていないことを自分の中で比較をしてしまい、辛くなってしまいます。
他人は変えられないこと
自分は今までいろいろな人生経験を重ね、価値観を培っていきました。
他人も同様にそれぞれの人生経験を重ね、価値観を培ってきています。
そして、自分の人生経験と他人の人生経験は違います。
よって、自分の価値観と他人の価値観が違うのは当たり前です。
この価値観の違いがあるので、他人は変えられないのだと思います。
いくら自分が生きやすくするため、他人に変わってほしいと期待しても、他人にも長年培った価値観があります。自分の都合で他人の価値観を曲げてまで、自分の都合のいいように他人を変えるのは無理です。 正確には全く他人を変えられないというわけではありませんが、他人の価値観に入り込んで、それを変えていくのは非常に労力がいります。
せいぜい、他人の価値観、考え方を大きく変えない範囲で、自分の価値観も受け入れてもらえるぐらいだと考えておいたほうがいいと思います。
まとめ ~自分を変えていくこと~
現在苦しいことを生み出している原因である、過去に起こった事実は変えられない。
そして、過去と同じことを繰り返してしまうと、未来も苦しいままになるでしょう。
苦しいままの未来を変えていくためには、自分が変わるか、他人を変えるしかないですが、 他人を変えていくのは非常に労力がいります。
結局は未来を変えようと思えば、まず、自分を変えていくしかないのだと思います。自分が思う「自分を変えていくこと」は以下の通りだと思います。
- 自分の困りごと、失敗したことを整理する。
- 自分の考え方の悪いクセ(ネガティブ思考、自分を責めたり否定すること、など)に気づく。
- 自分で変えられそうなことと自分では変えられないことに分けてみる。
- 自分で変えられそうなことは、少しずつ取り組む。
- 自分では変えられないことは、周囲に対して理解してもらい、助けてもらえるようにする。
- 周囲の理解がなければ、自分に合った環境を選択する。
また、もう一つ必要なのは、「他人が自分を変えようとしても、流されない」ことです。
他人の価値観を受け入れて、自分の価値観も少し見直してみて、受け入れるかどうかを「自分の意志で決める。」ということです。
特に僕の場合、自分の価値観に自信を持てないことで、他人の価値観に流されてしまって、渋々自分を曲げて他人の意向通り自分を変えてしまうことがあります。
この課題については、自分の価値観を大切にするしかないと思います。
自分は今何を大切にしているのか、何がしたいのか、逆に何をしたくないのか、やりたくないことは何か。それを整理して、しっかりした自分の価値観を持っていきたいと思います。