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休職中に思い出す言葉② ~馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない~

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 この記事ではメンタルヘルスの不調で休職中の自分が、よく思い出す言葉をシリーズで書いていきます。

 2つ目として取り上げるのは、イギリスのことわざである「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。」です。このことわざの意味は「人は他人に対して機会を与えることはできるが、行為を実行するかどうかは本人のやる気次第である。」ということになります。

 このことわざについて、人の視点での考察、馬の視点での考察をし、自分の例に当てはめたいと思います。

人の視点での考察

 このことわざを人の視点から見た場合、以下の教訓があると考えました。

  • 相手のために自分が出来ることは限られていることを知る。
  • 相手が自分の意図する行為を実行するか否かは相手が決める。
    だから自分がそれについて悩む必要はない。
  • 相手のために自分が出来ることを精一杯実行する。

 まずは、「相手のために自分が出来ることは限られていることを知る。」についてです。 
 馬に水を飲ませようと思っても、そのために人が出来ることは水辺に連れていくことまでです。馬の首根っこを掴んで、無理やり水を飲ませるなんて出来ません。「人が馬に水を飲ませようとしても、人が出来ること限界がある」ということを示した教訓です。

 そして、「相手が自分の意図する行為を実行するか否かを悩む必要はない。」についてです。
 いくら馬に水を飲ませたいと思って水辺に連れて行っても、当の馬はそんなにのどが渇いていなくて、水を飲まないかもしれません。
 最終的に水を飲むかどうかは馬が決めることです。「馬を水辺に連れて行っても水を飲ませることが出来なかったと悩んでも仕方がない」という教訓でもあります。

 最後に「相手のために自分が出来ることを精一杯実行する。」についてです。

 いくら馬が水をほしいかどうかわからないからといって、馬を水辺まで連れて行かなかったらどうなるでしょう。人の行動によって馬は水を飲む機会を奪われます。
 最悪の場合、馬はのどが渇いたままで死んでしまうかもしれません。
 そうなると「馬を水辺に連れて行かなかった」自分の行動を後悔すると思います。 なので、馬が水をほしいかどうか分からなくても、「『とにかく馬を水辺に連れて行く。』という行動をするべき。」という教訓でもあります。

馬の視点での考察

 また、立場をひっくり返して、馬の視点でこのことわざの意味を考えると 「自分の行動を自分の責任で決める。」 という教訓もあると思います。 

 いくら、人に水辺まで連れて行ってもらったとしても、実際にはそんなにのどが渇いていなくて「水なんか別にいらない。」と思ったら、自分の意思で飲まないということでいいと思います。
 言い換えれば「せっかく水辺まで連れてってもらったのだから、飲みたくなくても水を飲まなきゃ。」と思う必要はないのです。
 もし、無理やり水を飲ませようとしてきたら、「飲みたくない。」と意思表示すればいいのです。

まとめ ~dobbyに当てはめてみる。~

 以上、人の視点、馬の視点で、「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。」ということわざを考察しました。

 これをdobbyの事例で当てはめてみます。

人の視点で得られた教訓

 これは休職前の僕の仕事ぶりに当てはめることが出来ます。僕は3つの教訓全てにおいて反対の行動を取っていました。 

 例えば、僕は仕事をお願いされた時、断ることが怖いために、自分の出来る範囲を考えず、何でも引き受けてしまっていました。
 これは「相手のために自分が出来ることは限られていることを知る。」ことに反しています。 

 また、相手に何かお願いが必要なときでも、相手から断られることを怖がり、お願いが出来ませんでした。 
 これは「相手が自分の意図する行為を実行するか否かを悩む必要はない。」ことに反しています。 

そして、引き受けた仕事でも「もう、相手はこの仕事は必要ないかもしれない。」と勝手に思い込んで、仕事を実行しなかったこともありました。
 これは「相手のために自分が出来ることを精一杯実行する。」ことに反します。 

 復職にあたっては、こうした休職前の仕事ぶりを反省します。そして「相手のために自分が出来ることは限られていることを知る。」3つの教訓を念頭に置いた行動をしていきます。

馬の視点で得られた教訓

 そして馬としての立場ですが、復職を考える今の自分に当てはめてみます。

 職場からは早くに復職できない自分に対して、失望感があります。
 その結果、自分としては焦りのような感じで復職を考えることがあります。 

 でも、実際に復職にゴーサインを出すのは自分です。
 そして、復職した結果の責任を引き受けるのは自分です。
 自分は本当に復職したいのか、復職して職務を全うできるのか、周囲の助けは借りられるのか、メンタルヘルスの不調に陥って再休職になりはしないか? 
 いろんなことを考えたうえて、自分で復職のタイミングを決めていきたいと思っています。

 以上でことわざの考察を終わります。


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