この記事ではメンタルヘルスの不調で休職中の自分が、リワークプログラムを受ける話です。
僕は2022年3月より3ヶ月間、障害者職業センターでのリワーク(復職支援)プログラムを受けることになりました。この記事では、リワークプログラムについてと、それを受ける経緯、プログラム受講までの手続きについて説明します。
なお、この記事はdobbyの経験談ですので、一つの例として参考にしていただければと思います。
リワークとは
リワークとは、うつ病などの精神面の不調から休職した人の、職場復帰を支援するリハビリのためのプログラムです。
詳細については、下記の記事が詳しいので御覧ください。
リワーク(リワーク支援)とは?効果や行う意味、具体的なプログラムや受けられる施設などについて解説します。 | LITALICO仕事ナビ (snabi.jp)
障害者職業センターでのリワーク
リワークを行う施設は医療機関、障害者職業センター、就労移行支援事業所、様々あるのですが、僕は主治医から紹介された障害者職業センターでのリワークを受講することにしました。
障害者職業センターでのリワークの特徴は、以下のとおりです。
- 企業・主治医の了解のもと、連携を取って復職支援をすすめる。
(但し、復職判断は企業に委ねる。) - 雇用保険を財源としており費用は無料。
(但し、公務員は利用できない。)
リワーク受講までの手続き
僕の場合、以下の手続きを踏んでいます。
本人の意向・希望を確認し、リワーク体験の感想も踏まえながら、1ヶ月間に渡り受講プログラムをカスタマイズしていきます。そして、企業(産業医)・主治医との了解を取り付けて、本格的に受講に至ります。
復職支援プログラム
障害者職業センターから復職に向けて以下の目標が提示されました。
- 職場復帰を想定した生活リズムの再構築を行う。
- 作業課題をとおし、適度なペース配分の調整や疲労度合いの把握を行う。
- ストレスに関する基礎知識を深め、職場復帰後に実施可能なストレス対処方法を検討する。
- 今までの働き方を振り返り、今後の働き方を検討する。
この目標に沿って、具体的に僕が取り組むプログラムの内容は以下のとおりです。
- 日常生活基礎力講座
心の健康を保つための生活習慣の講座受講、
取り入れたい行動の習慣化。
(参加者同士のミーティングを通じての意見交換も実施) - ストレス対処
ストレスコーピングやリラクゼーション体験。 - 認知行動療法
認知行動療法の実践によるバランスの取れた考え方の習得、問題解決法の検討。 - 対人スキル向上
アサーションによる自己表現方法の習得。 - キャリア講座
今までの職業体験の振り返りを通じて、価値観・職場から求められる役割・自身のモチベーションを確認し、今後の働き方を検討。 - セルフモニタリング
生活習慣の確認、スケジュール作成による自己管理 - ワーク
事務作業や読書、新聞要約など、業務に近い作業を行う。 - その他
ジョブリハーサルの実践、復職準備、職場への報告書作成、
ナビゲーションブック(自分の特徴や苦手なことへの対処法を伝える文書)の作成
僕が特に重視しているのは以下のとおりです。
・キャリア講座
今の僕の仕事の態度があまりにも責任回避的であり、その事で周囲と軋轢を生じさせてしまっています。職場の要望と自分の特性、価値観について大きなギャップをどこまで縮められるか、キャリア講座を通じて見極めていきたいと思っています。
・ナビゲーションブック
働く上で自分の特性を理解してもらわないといけないのですが、当たり前のことができないということを人に伝えるのは大変です。特に文書を準備せず、口頭で伝えようとしても、ほとんどうまく伝わりません。なので、以前の記事で取り上げた発達障害のトリセツをさらにブラッシュアップさせたナビゲーションブックを作ろうと思っています。
まとめ
以上で、リワーク支援を受けるまでの手続きの紹介、僕がこれからプログラムの概要について書いていきました。
カウンセラーの方の話だと受講した方の8割くらいが復職されるそうです。
ただ、僕の場合は職場の心証が悪いことや、自分の特性について大きな問題を抱えています。なので、この復職支援プログラムを受けても復職できるかはわかりません。それ以前に復職したい気持ちになるかどうかも不明です。
でも、自分の今後の人生を考える上で、今までのことを振り返る、ストレスへのつきあい方を見直す、考え方のクセを直す、コミュニケーションの技法を学ぶ、どれも大事なことだと思います。
復職するかどうかにこだわらず、学び直しの機会と思って受講します。
今後、受講したプログラムの感想なども書いていこうと思います。
最後になりますが、以前休職中の過ごし方の記事で紹介した本にもリワークのことが書かれています。