今回は、最近読んだやっぱりブラック企業だったんだ。転職をしてから気づいた「意外なこと」 – by them(バイゼム) (by-them.com)の感想を書いていきます。
なので、まずはリンク先の記事を読んでいただければと思います。
転職と復職の違いはあれど、メンタルヘルスの不調をきたす前の状況、そして、復帰したときの状況が結構似ていると思ったので、その感想を記事にします。
怒声に怯えなくなって、仕事が安定した
下記の記事で書いたとおりですが、最近、自分の仕事は安定してきたと思います。
新しい仕事に悩んだりするものの、自分のできることを探していきながら、上司や他の同僚と連携を取って少しずつ解決をしています。
で、よくよく気がついたのですが、「人から怒られることが少なくなった。」と思います。
別にコミュニケーションが無いということはなく、雑談をしたり、真剣な話をすることが多いですが、本当に怒られることはないです。
ミスをやらかすことも多いのですが、やんわりと注意されるくらいです。
休職前は、公衆の面前で怒鳴られることは少なかったですが、別室で詰められることが多々あったり、小声ですが、オープンスペースの中で仕事の不出来を責められたこともありました。
そうなると、怒られることが恐怖となり、自分の意見を言うことを憚ったり、押し黙ったりすることが多かったです。
また、仕事のミスも増えてしまい、ミスの復旧で時間を取られてしまい、更に集中力を欠くという、負のスパイラルに陥りました。
休職に至る経緯については、下記の記事も併せて見ていただければと思います。
記事を書かれた方は、転職前の職場の状況が怒鳴り声が聞こえる状況であり、その結果ストレスで体調を崩したり、集中力を保つのに苦労されていたようです。
そして、「仕事をしないのが最大の悪」と考えていて、「仕事に集中できなくなっていく自分が許せなかった」というのがあるのですが、その結果、自分をさらに追い詰めて負のスパイラルに陥ったのではないかと思いました。
やっぱり、職場の環境や、心理的安全性の保証というのは大事だと思います。
パワハラをするかもしれない自分
「心理的安全性の保証は大事」と言いましたが、僕もこの方と同じように、「パワハラをするかもしれない」と思う時があります。
実際にそう思うこともあります。下記記事を参照ください。
そして、過去には実際にパワハラと取られる(要するに「訴えられたら負け」)なこともしていました。仕事の不出来がすぎる部下にたいして、相当激しく当たったことがあります。
正直、態度が気に食わなかったことが大きかったように思います。
当時の上司もこの部下に手を焼いていて、こちらの味方になってくれていたのですが、今考えると、パワハラに抵触してしまうようなことはかなりしていました。
なぜ「パワハラをするかもしれない」と思うのか
この記事を書かれている方は「パワハラをするかもしれない」と思う理由として、「『仕事に対して厳しい考え方を持つ。』そして『それを周りに求める。』ことから来ているかもしれない。」と書いています。
ただ、自分の場合、上記の理由ばかりでないとも思っています。
面倒なことを受け入れる余裕がない
先に載せた記事にも書きましたが、自分はやっかいなことを持ってきてほしくないのです。
それなのに、いろいろなミスをやらかしてくる部下であったり、面倒なことの解決ができずにこちらにお鉢が回ってくる状況が許せないのです。
更に言うと、その状況のせいで自分の仕事が回らなくなり、今度は僕が怒られる。
怒られてしまうことが怖くなって、上には状況を話せない。
そして、面倒なことが持ち込まれる。
面倒なことを持ち込んできた人やミスをやらかしてくる部下を怒鳴りつける。
結局、自分に余裕がなくなってしまうからパワハラをしてしまうように思います。
その中にはミスや面倒なことに対して「なんでそんなことが起こるの?」と、起こった状況を受け入れられない自分がいるからとも思います。
「苦労をしない」ことが許せない
それから、僕には「仕事の報酬は、苦労に耐えた対価」と思うところがあります。
だから、仕事ができずにミスをする部下に対して「許せない」という感情を抱くことがあります。
別にミスしても、そのリカバーを自分でやってくれるのであれば、特に問題はないのですが、結局は自分では復旧が出来ないケースが有り、その尻拭いを求められたときに、「面倒なことを持ってくるな!」と思ってしまいます。
部下がミスのリカバーという苦労を避けていることように感じ、許せなくなります。
更に言うと「自分はミスをリカバーする能力がない」という弱みを武器にして面倒なことを避けているとも思ってしまいます。
まとめ ~怒鳴り声がする職場でパワハラが連鎖する~
以上で、やっぱりブラック企業だったんだ。転職をしてから気づいた「意外なこと」 – by them(バイゼム) (by-them.com)の記事を見て思ったことを書きました。
今の職場で順調に仕事をしていますし、メンタルヘルスが保たれているので、そういう状況ではパワハラは自分ではしないでしょうし、怒鳴り声が聞こえない職場というのも正常に感じるのでしょう。
ただ、自分に余裕がなくなってしまうと、面倒なことを受け入れられなくなって、パワハラをしたくなってしまうように感じます。
また、他人の余裕の無さが自分にも降り掛かってくる、すなわち「自分は誰かに怒られてしまうかもしれない」という状況が、自分を必要以上に追い詰めてしまって、面倒なことを受け入れる余裕がなくなってしまうのかもしれません。
怒鳴り声は怒鳴る人の不安を示しているように思います。怒る人の心理で書きましたので、下記記事参照ください。
その不安が他の人の不安を誘発してしまうことで、パワハラも連鎖してしまうのではないでしょうか。
記事を書いた人は自分がパワハラをする側に回らないために、以下の対策を書いています。
- 「この人はなんでこうしないんだろう」「こうすべきなのに」と他者の行動に対しても自分の考え方を当てはめていたので、新しい職場ではこれをやめようと誓いました。
- 「こうすべきなのでは?」と感じたら、「この職場で必要とされているか?」すなわち、「相手が求める内容とレベル感か合っているかどうか」を基準に考え、 必要なければ固執せずに「こういうものだ」と受け入れる。
そうすると、たしかに自分は怒らなくなるような気がします。
ミスをしてしまう後輩、面倒なことを持ち込むことを一旦は受け入れるということが大事だと思います。そして、「次どうすれば良くなるか?」ということを考えることで、不安も打ち消されるのではと思います。
予想もしないミスもあるので、なかなか難しいところもあるのですが、一つずつ実践ですね。