メンタルヘルス

書籍紹介①~生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害~

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この記事は、メンタルヘルスの不調で休職中のdobbyが読んだ書籍の紹介となります。

 最初に紹介させていただくのは、精神科医の岡田 尊司さんの著書「生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害」 です。

読むきっかけ

 2021年11月に復職を目指したときに、本当に自分は復職して大丈夫なのかと不安に思ったときに、回避性パーソナリティ障害のことを知り、手に取りました。
詳細は以前の日記を参照いただければと思います。

回避性パーソナリティ障害を知るきっかけ  この記事では、dobbyが回避性パーソナリティ障害を知るに至った経緯を書いていきます。 なお、この記事を見ていただくにあたっては、下...

著者紹介

 著者である岡田 尊司さんはパーソナリティ障害研究の第一人者の一人と言われ、多くの著作を残しています。

 また、クリニック案内 – 岡田クリニック (kokoro-support.net)の紹介によりますと

  • 東京大学文学部哲学科に学ぶも、象牙の塔にこもることに疑問を抱き、医学を志す。
  • ひきこもった時期や多くの迷いを経験する。
  • 京都大学医学部で学んだ後、京都大学医学部大学院精神医学教室などで研究に従事するとともに、京都医療少年院、京都府立洛南病院などに勤務。
  • 山形大学客員教授として、研究者の社会的スキルの改善やメンタルヘルスの問題にも取り組む。
  • 著作家や作家・小笠原慧としても活動している。

 となっています。

 特に引きこもった時期や多くの迷いを経験した(著者自身も回避性があるということを述べています)ことが、パーソナリティ障害についての見識を深めていると思いました。

この本の前書きに大学時代のひきこもりの話や、作家を志していたことの話があります。アルバイトがいやだったり、本気で競技クイズで飯が食えないかと思っていた自分の大学時代を思い出します。

章立てと内容

この本の章立てと内容は以下のとおりです。

  • 第1章 生きるとは面倒くさいことばかり 
    →「人と顔を合わす」「頑張る」「期待される」「決める」
     「人に頼る」「生きる」など、人生での様々な場面で
     「面倒くさい」と感じることについて解説。
  • 第2章 回避性パーソナリティ障害とは
    →「傷つくことを避けること」「他人の批判や拒否に敏感」
     「親密な関係に対して臆病」「目的実現や新たなチャレンジに
      消極的」など、回避性パーソナリティ障害について、診断
      基準に基づきその特徴を解説。
  • 第3章 回避性パーソナリティと回避型愛着とは 
    →幼少期の愛着形成、特に回避性パーソナリティと関連のある
     恐れ・回避型愛着の特徴について、回避型愛着との違いも
     含めて解説。
  • 第4章 「傷つきたくない」性格はなぜ生まれるのか
    →親からの養育や学校・友人関係での否定的な経験から生まれる
    「傷つきたくない」性格についての解説。
  • 第5章 回避を強める現代人-適応か進化か?-
    →遺伝的要因や環境的要因の見地で回避性パーソナリティ障害や
     回避型愛着の人が現代に増加していることについて解説。
  • 第6章 回避性の人とうまく付き合う方法
    →上司、部下、恋人、親などの立場が回避性パーソナリティ障害
     だった場合の周囲の人の関わり方を解説。
  • 第7章 回避性が楽になるライフスタイル
    →回避性パーソナリティ障害の人の職業・結婚について、事例を
     交えて解説。
  • 第8章 恥や恐れを気にせず自由に生きる方法
    →回避性パーソナリティ障害の人の克服事例に基づいて解説。

読書感想

良かった点

 一通り読んでみて、この事例は僕そのものと思いました。

 以前の記事で書いた僕の特性は、この本にも書かれていました。それだけ一致していることが多かったです。

 以前の記事で書かなかった以外にも「親子関係などの血縁関係も希薄であることを求める。」「成熟した大人になることを拒否している。」などの特徴も僕に当てはまっています。 

 また、この本で取り上げられた事例ほど極端ではないのですが、幼少期の親子関係、学校でのいじめなどの子供の頃の経験も、回避性パーソナリティ障害の原因として取り上げられていることと合致することが多く、「発達障害だけでは説明できない僕の生きづらさの正体」がわかったように思います。 

 そして、回避性パーソナリティの特徴だけではなく、「回避性パーソナリティ障害の人は周囲にどのような配慮を求めるか」「回避性パーソナリティ障害の人はどのような働き方が合うか」など、今後の僕の生き方へのヒントをくれる本だと思いました。

読みにくい点

 上の章立てのところでもあるのですが、回避性パーソナリティ障害の原因として愛着障害を取り上げていますが、愛着障害の一種として回避型愛着障害という概念がこの本に出てきます。

 この本では、回避性パーソナリティ障害は「回避性」と書かれている一方、回避型愛着障害は「回避型」と表記されており。この2つの用語がごちゃごちゃになり、読みにくいところがあります。そこは注意して読んでいただきたいところになります。

まとめ

 以上で、「生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害」の内容と僕の読書感想の紹介をさせていただきました。

  • 生きるのが面倒くさい
  • 傷つきたくない
  • 困難から逃げたい

などの理由により、生きづらさを感じている人は是非読んでいただきたいだと思います。

 ただ、この本で具体的に生きづらさを解消する方法は書かれていません。個人個人の悩みは千差万別であり、回避性パーソナリティ障害に苦しむ方全員に当てはまることを書くのは至難の技です。

 それでも、生きづらさの正体が分かるだけでも楽になりますし、今後どうしたらいいかというヒントもあると思っています。「生きるのが面倒くさい」という方が少しでも「自分の人生を歩む」という考えになればいいなあと思います。

まあ、自分が一番「自分の人生を歩む」という考えを持ちたいのですが。。。