この日記では、自分の回避性の特性について、考えたことをまとめた記事になります。
自己紹介で書いたとおり、僕には回避性パーソナリティ障害の傾向があると思っています。
この記事ではまずパーソナリティ障害全般について書き、その後、回避性パーソナリティ障害の概要、僕の特性との関連について進めていきます。回避性パーソナリティ障害の一つの事例として、参考にしていただければと思います。
なお、この記事はあくまで、dobbyの経験・見解に基づいています。すべての事例に当てはまるわけではないということをご了承頂いた上で、一つの例として参考にしていただければと思います。
パーソナリティ障害について
パーソナリティ障害の全般的な話は、 パーソナリティ障害の概要 – 10. 心の健康問題 – MSDマニュアル家庭版 (msdmanuals.com)などの記事を参照ください。
パーソナリティ障害(人格障害とも呼ばれます)を簡単に表現すると、
本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたしている思考、知覚、反応、対人関係のパターンが 長期的かつ全般的にみられる人に対して用いられる用語
となります。
考え方のクセが極端になって常識の範疇を超えてしまうことで、人付き合いや仕事において支障をきたしている状態だと僕は思います。
回避性パーソナリティ障害について
パーソナリティ障害は大きく10種類の分類があり、当てはまることも多いのですが、特に自分の特性との関連が強い回避性パーソナリティ障害について取り上げます。
回避性パーソナリティ障害(AVPD) – 10. 心の健康問題 – MSDマニュアル家庭版 (msdmanuals.com) によると、回避性パーソナリティ障害とは「拒絶、批判、または屈辱を受ける可能性のある社会的状況や他人との交流を避けることを特徴とする。」と定義されています。
DSM-5による精神障害の診断基準では、以下から4項目以上が認められれば回避性パーソナリティ障害が診断されます。
- 批判、非難、または拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける。
- 好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたがらない。
- 恥をかかされる、または嘲笑されることを恐れるために、親密な関係の中でも遠慮を示す。
- 社会的な状況では、批判される、または拒絶されることに心がとらわれている。
- 不全感のために、新しい対人関係状況で抑制が起こる。
- 自分は社会的に不適切である、人間として長所がない、または他の人より劣っていると思っている。
- 恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険をおかすこと、または何か新しい活動にとりかかることに、異常なほど引っ込み思案である。
dobbyの特性との関連
自己紹介で、回避性パーソナリティ障害に当てはまりそうな僕の特性について、以下を書きました。
- 失敗を極度に恐れ、責任を伴う仕事や昇進を避ける。
- 仕事を回避したいという思いで、つい先延ばしする。
- 批判されることを恐れ、自分の意見を言わなくなる。
- 仕事上のミスやトラブルを抱えていても、怒られることを恐れて隠してしまう。
- 一人でいるか、親密な関係の人といるときは気が楽だが、そうでないときがかなりしんどい。
- 恋愛についても、自分に自信がないため避けてしまう。
- 親密な関係の人でも距離を置いてしまうことがある。
先程の診断基準に照らし合わせると、
- 職業的活動を避けるのは、責任を伴う仕事や昇進を避けることにつながっている。
→診断基準の①に相当。 - 恥や嘲笑というより、批判や非難を避けるためいろいろな行動を避ける。
→診断基準の①、④に相当する。 - 責任を伴う仕事や昇進を避けるために、不全感、不適切な感じを抱く。
→診断基準の①、④、⑤、⑥に相当する。 - 親密な関係でも距離をおいてしまうことがある。
→診断基準の③に相当する。
と思っています。
仕事に対する責任、責任を果たさないことによる非難、批判をかわすために、いろいろな行動を避けたり、親密な関係でも距離を置いたりする傾向があると思いました。
特に僕は、発達障害の特性によりミスやトラブルが多くなりがちです。
そのため、失敗を恐れたり、仕事を回避したりする傾向がより強まったのだと思います。これについては、下記記事も参照ください。
一方、趣味の世界(特に競技クイズ)ではあまりこういう傾向が見られません。
プレイヤーとして活躍する一方、進んで運営スタッフになったり、個人で人を集め競技クイズの大会を開いたりしています。
数百人規模の参加者が集まるクイズ大会に、大会長として10数人のスタッフと連携しながら運営したこともあります。
プレイヤーとしても、運営スタッフとしてもいろいろ失敗しているのですが、失敗を糧に次に繋げる対応はしているように思います。一人で運営している方が楽なのは確かですが、あまり大きな問題にはなっていないと思います。
まとめ
以上で、回避性パーソナリティ障害について、自分の特性と関連して考えてみました。
自分は明確に診断がおりているわけではありませんが、回避性パーソナリティ障害の傾向があるように思います。
しかしながら、自分の特性が強く出る場面(仕事)とあまり出ない場面(競技クイズ)があります。
仕事には自分が回避したいものがあって、趣味の競技クイズには自分が回避したいものがないということだと思います。
そして、発達障害と回避性パーソナリティ障害の特性がリンクして、自分に悪い影響が出ているとも感じます。
回避性パーソナリティ障害についても、発達障害と同様に知ったきっかけ、困りごと、治療など、自分の経験を取り上げていきたいと思います。
その過程で自分の困りごと、回避したいものをはっきりさせて、今後僕がどう生きるかを考えていく糧にしたいと思います。
回避性パーソナリティ障害についての簡易チェックについて、下記のものを見つけてみました。
当てはまる方がいらっしゃれば、参考までに試してみてはいかがでしょうか?
回避性パーソナリティ障害のカウンセリングは公認心理師・臨床心理士在籍の名古屋聖心こころセラピーへ (co-co-ro.jp)
また、回避性パーソナリティ障害については以下の書籍で見識を深めましたので、これもご参考までに紹介します。