メンタルヘルス

発達障害の二次障害について思うこと

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 この記事では、発達障害の診断を受け、メンタルヘルスの不調で休職しているdobbyが発達障害の二次障害について、自身の経験や見解を踏まえて考えたことを書いていきます。 

発達障害の二次障害

 発達障害の二次障害を書いていく前に、発達障害について簡単に触れます。
 発達障害は下記の特徴があります。

  • 幼少期から現れる発達のアンバランスさによって、脳内の情報処理や制御に偏りが生じ、日常生活に困難をきたしている状態。
  • 特定のことには優れた能力を発揮するが、ある分野は極端に苦手。
  • 得意なことと苦手なこととの差が非常に大きく、そのために生活に支障が出やすい。
  • 「普通の人の日常生活を想定した仕組みに適応できない」という困りごとが生じる。


 詳しくは以前に発達障害の困りごとについて書きましたので、それもご参照ください。 

発達障害の困りごと  この日記では、自分の発達障害について、考えたことをまとめた記事になります。  僕は、自己紹介|人生経験に付加価値をつける実験 ...

 

 普通の人の日常生活を想定した仕組みに対応できないことで、発達障害者はストレスを抱えやすかったり、周囲との軋轢を引き起こしやすい傾向があります。その結果としてうつ、適応障害、不安障害などのメンタルヘルスの不調を引き起こすことがしばしばあります。この状態が「二次障害」であるということになります。 

 発達障害の二次障害については、下記の記事をはじめとして詳しい解説をしている記事もありますので、併せて見ていただければと思います。 

発達障害の「二次障害」とは?発達障害のある人がうつや引きこもりになりやすい理由は?二次障害への対処法・予防法、支援機関なども紹介します | LITALICO仕事ナビ (snabi.jp)

主治医とのやり取り

 僕が休職に入るにあたって、当初「うつ状態での休職を要する」という診断書を持っていきました。その診断書で持って休職に入ったのですが、1ヶ月後に手続きの都合で再度診断書が必要になりました。

 その際に、職場から「うつ状態だけだと原因がわからない。『発達障害が原因となってうつ状態になった』という診断書をもらえないか?」と言われました。

 職場の意向を受け、主治医に対し、「『発達障害の二次障害としてうつ状態になった。』という旨を診断書に書いてほしい。」とお願いをしました。

 しかしながら、主治医からの回答は「発達障害だからといって、それだけでうつ状態になったとは限らない。」というものでした。 

 結局、「発達障害の二次障害としてうつ状態になった」という文言ではなく、「うつ状態、発達障害の傾向を認める」という、並列の表現になりました。

二次障害に対する自分の考え

 上記のやり取りを踏まえて、自分は発達障害の二次障害について、下記のように考えました。

 まず、発達障害と診断された全員が二次障害を発生するわけではないということです。 

発達障害の二次障害の要因
  • 発達障害の困りごとに対する周囲の理解がない。
  • 発達障害の困りごとへの対処法がわからない。 
  • 困りごとで周囲に迷惑をかけることで、自己肯定感が低くなる。 

 「発達障害の特性による困りごとがある」というのは一つのトリガーだと思います。困りごとにまつわるいろいろな不安や不満、自責感などが混ざりあって精神的に不安定な状態になって、二次障害につながっていくのではないかと思います。

 逆に言えば、「周囲に対して自分の困りごとを理解してもらう。」、「困りごとへの対処法を自分が見つけられる。」「いざとなったら、助けてもらう体制つくり」をすることで、状況が好転する可能性が出てくるのではないかと思います。

僕も振り返ると、周囲が自分に対して理解してくれて、助けてくれたときは、二次障害とは無縁でした。できれば、その時に戻りたいです。

まとめ

 もし、発達障害の二次障害としてメンタルヘルス不調になった場合は、まずは二次障害を直して、メンタルヘルスの調子を取り戻しましょう。

 そして、調子が十分に良くなってからでいいです。
 二次障害に再度陥らないよう、以下のように困りごとに対峙してみるといいと思います。

困りごとの対峙手順
  1. 自分の困りごとを整理する。
  2. 困りごとの中で、まず自分が出来そうな対処法を考える。
     →少しでも「普通の人の日常生活を想定した仕組み」に対応
      できるようにする。
  3. どうしても対応出来ないことは、周囲に理解してもらい、助けてもらえるようにする。
  4. 周囲の理解がもらえなければ、環境を変えることも検討する。

 確かに「普通の人の日常生活を想定した仕組みに適応できなくて困りごとになっている。」というのは、人から理解されにくく、自分も責めがちになるので辛いです。 

 でも、生きていく上で「普通の人の日常生活を想定した仕組み」に最低限度対応しなければならないのも事実です。

 どうしても対応出来なければ、周囲の理解、助けをいただくことになりますが、それを訴えるのも自分です。

 なので、医師やカウンセラー、そして周囲の人々の手を借りながら自分で行動して困りごとの対処法を考えないといけないと思っています。

 そして、この苦しみが解決できると、発達障害の人が持つ優れた能力が生かされることになります。
 そうなれば、生きやすくなる上に、かけがえのない存在になれると思います。その状態になればいいなぁと思っています。

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