この記事は自分の振り返りです。
10数年前、子会社に出向していた時期のことを最近思い出しています。職場環境が大変な時期で、メンタルヘルスの不調に陥る人も多く、さらに自分もメンタルヘルスの不調に陥りそうにもなったので、そのことを思い出して、今の自分の状態を確認しておこうと思いました。
メンタルヘルス不調の人への感情
その子会社は経営的に大変な状態であり、立て直しのため内外の説明などに奔走して、今思えば相当大変でした。夜中まで働くことも多く、休日も返上することも度々あり、精神的にしんどかった時期です。
そういう会社の状況だったので、メンタルヘルスの不調で休まれる方も多く見られました。自分の部署ではないのですが、小さい職場ゆえ、他のところの状況もよく分かるのです。
確かに、真面目で板挟みになっているのが辛かったり、夜中まで生産調整に奔走して、当時の僕の上司に毎日怒られまくったりと、今考えると異常な状態なのだと思います。
ただ、そうやって休んでいる姿を見ると、当時忙しかった自分は「何だ、休みやがって」と思う自分がいました。
自分が忙しく働いていて、しかも立て直しに奔走しているという思いもあったので、休んでいることに対する不公平感があったのを覚えています。
長期間休んで戻られて、仕事が変わる人もおり、その方から「申し訳ありません。」と言われたことがあります。
その時は「良いですよ、謝らなくても」と言っていたのですが、内心は「いいなぁ、仕事軽くなって」という妬みみたいなものを抱えていました。
また、これとは別な話で、幹部を務めていた方もメンタルヘルスの状態が悪くなり、休んだり、出社してもあまり重要な仕事に関わらなくなったりしていました。
別の幹部の方が、その幹部がいないところで「みんな頑張って立て直しに奔走しているのだから、もっと頑張って欲しい」と言っていました。立て直しに奔走している立場の自分も同じような感情を抱いていました。
結局、メンタルヘルスの不調に陥った人を疎ましく思っていました。
自分もメンタルヘルスの不調に陥りそうになる
結局、その子会社は立て直しがうまく行かず、組織を縮小・再編した上で、遠く離れた地方で再出発するという、かなり大鉈をふるった対策が断行されました。
遠く離れた地方で再出発するにあたって、転勤できる状況になくやむなく退職に至る方も多く、人手が全く足らない状況で出発しました。
僕は出向の身のまま、再出発に参画しました。会社を一から立ち上げることに近い難局に立ち向かうため、毎月100時間以上の残業をせざるを得ない状態でした。土日も返上です。
さらに、不注意によるミスも重なったことで仕事がうまく行かないことも多く、精神的にかなりつらい日々でした。夜中に早く帰りたくて焦っていたら、障害物を避けきれなくて自転車転倒事故を起こして、手を骨折したこともありました。
それが1年続いて、「もう限界。。。潰れる。。。」と思ったときに、出向元が動いてくれて、本体にもどることになりました。その時に「やっと開放される」と思ってホッとしたことを覚えています。今思うと相当しんどい状態だったのだなと思います。
その後、上司がかなり面倒を焼いてくれたこともあって、自分のメンタルも回復していきました。業務量を配慮してもらったことや、小さなことでも相談に乗ってもらったりして、やりやすい環境の中でメンタルが回復したように思います。
まとめ ~歴史は繰り返す~
以上で、10数年前のことを振り返りました。
その時に「メンタルヘルスの不調になった人に対して批判的」という僕の考えは、今も影響されているように思います。
自分がメンタルヘルス不調に陥って、休職・復職を経た今でも「僕は楽したかったから、メンタルヘルスの不調になったのではないか?」と思うことがあります。
特に自分だけ仕事から早く上がるときに、自分を責めてしまうように思います。でも、やはり辛かったのも事実なので、あまりそこは考えないほうが良いんだろうなと思いました。
一方、メンタルヘルスの不調に対し、気にかけて貰える人も多かったです。今も、「色々な人に配慮いただいていることで立ち直りつつある」ことを忘れてはいけないと思います。