今回は「褒められて嬉しくない心理」ということについて書いていきます。
前に褒められて嬉しくない心理について書きました。
これを書いたのが今から1年半前で、自分が休職中の時でした。
今の褒められて嬉しくないというのは変わりないのですが、この1年半で自分の心理も変わってきたので、それを振り返りつつ、今も褒められて嬉しくないと思う理由について書いていきます。
以前の「褒められて嬉しくない心理」の理由
以前取り上げた「褒められて嬉しくない心理」の理由は下記のとおりです。
- プレッシャーを感じる
- 警戒感が強い
- 褒められると調子に乗る
- いい子でいることへの反発
- 素の自分が褒められていない
この理由について、今どう思っているかを書いていきます。
プレッシャーを感じる
以前は「相手の期待に応えなくてはいけない。」と思い、プレッシャーを感じるように思ったのですが、それはだいぶ薄れたように思います。あまり相手の期待を過剰に受け止めないようになったと思います。
あと、復職してみて「出来ること」が増え、やっていける自信がそれなりについたことで、プレッシャー自体も軽くなったように思います。
といいつつ、相手の期待をプレッシャーに感じてしまうこともあるので、「大したことをしていないのに褒められても困る」という気持ちをいだくことはたまにあります。
警戒感が強い
褒め言葉をかけてくる人は、その褒め言葉と引き換えに「自分に何か負荷をかけてくるのではないか。」ということも感じます。そういう警戒感も、あまり感じなくなりました。
確かに負荷をかけてくるために褒め言葉をかけてくる人もいるとは思うのですが、他人のことをあれやこれや思ってもしょうがないと思っています。
「今、眼の前にあるやるべきこと」をやろうという感情が強くなったからだと思います。
褒められると調子に乗る
褒められたことを過大に解釈して、調子に乗ってしまい、後で軽率な行動を取ってしまうという特性が、昔から僕にあります。それは今も変わっていません。
軽率な行動を取ってしまいがちな自分への戒めとして、褒められても嬉しいとは思わ内容にしています。
褒められたときにこそ、できなかったこと、うまく行かなかったことに目を向けるようにしています。
「いい子」でいることへの反発
いい子でいることをやめました。それが相手の応えないといけないというプレッシャーからの開放に繋がっているように感じます。
「素の自分」が褒められていない
これも、自分の素を出すようにしています。素の自分を出さなければ、素の自分が褒められることはないと思うようになりました。
結局「いい子」でいるということは「素の自分」を抑え込むということです。それをやってしまうとストレスになってしまうので、やらないようにしています。
結局、以前書いた「褒められて嬉しくない心理」の理由で、今も残っているのは「褒められると調子に乗る」ということだけです。
今、「褒められて嬉しいと思いたくない」と思う理由
上記のとおり、「褒められて嬉しくない心理」の理由はかなりなくなったように思います。それは、多分復職してメンタルが安定したからだと思います。
一方で「褒められると調子に乗る」という理由は「出来なかったことに目が向かない」ということであり、「褒められて嬉しいと思いたくない」という意思が働いています。
なので、「褒められて嬉しいと思いたくない」という理由、すなわちそういう意思を持つ理由を書いていきます。
次はもっとうまくやる
以前、復職に向けたリワークの方の話をもとに、書いていきます。
その中で、「とにかく自分を責めない、褒めまくって、今日一日『俺サイコー!』で締めくくる。」と言っている方がいました。
これは一つの考え方ではあるんですが、個人的にはあまり好きになれない考え方です。
今日は今日でこれでいいが、明日の自分はもっとうまくやる方法がある。そういう向上心じみたものがあれば、「俺サイコー!」とは思えないです。
そうなると自分のことを褒めまくるという感情がわかなくなります。その代わり、できなかったことに目を向けて「次、できるようになるにはどうするか」を考える癖が付きました。
更に言うと人から褒められることも邪魔と思うようになりました。褒められることで、「自分ができなかったこと」に目が向かなくなるからです。
あと、本題と関係ないのですが、「とにかく自分を責めない、褒めまくって、今日一日『俺サイコー!』で締めくくる。」というのは自己暗示です。
その方から「自分を騙せばいい」と言われました。
そのことに何か宗教的なものを感じました。だから、自分を褒めるのが嫌いなのかもしれません。
「人から褒められること」を動機としたくない
僕は自分の行動を「自分がしたいから」「自分の利益になるから」行うようにしたいと思っています。だから、「他人から褒められること」、いわゆる承認欲求を動機として行動をしないようにしています。
「自分がやりたいからやる。」「自分の仕事だからやる。」など、自分を主語とすると、人から褒められなくても、けなされても、自分の行動の動機が萎えることがなくなります。
まとめ ~「人から褒められたくない」の心境の変化
以上で、「褒められて嬉しくない」理由の変化を書いていきました。
「褒められて嬉しくない」ということ自体、昔も今も思うのですが、その理由は「褒められて嬉しいと思いたくない」に変わっている用に思います。
「褒められて嬉しくない」というのが、「褒められることがプレッシャーになる」という後ろ向きな理由に起因しています。
一方、「褒められて嬉しいと思わない」というのは、「褒められた」事実を受け入れた上で、「自分はもっとできる。」「今の自分に満足したくない。」という前向きな理由に起因していると思います。
そうなると、自分の心境もだいぶ変わってきているのかなというのが今正直に思うところです。今はいい心境で「褒められて嬉しいと思いたくない」と思っています。