今回は、相談は「答え合わせ」ということを書いていきます。
相談するということは難しいです。独りよがりに相談しても相談相手にいらない時間使わせるだけですし、気を遣います。
それで、相談について自分が最近心がけている「答え合わせ」の感覚について書いていきます。
相談とは
そもそも相談とは、問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりするために行います。
相談相手が問題解決するための当事者だったりするときもありますし、第三者の意見を伺うときに相談することもあります。
仕事においても、プライベートにおいても一人で解決できる問題は少ないです。大抵はいろいろな人と話し合ったり、アドバイスを貰ったりしながら問題解決を進めていきます。その手段が相談ということになります。
相談するために必要なこと
相談力を身につけて悩みを解決し「仕事がデキる人」になろう – 退職Assist (taishoku-a.net)の中では、相談するために必要なこととして、以下の3点を取り上げています。
- 相談しやすい関係を日頃から築いておく
- 自分の状況や困っていることについて具体的に話す
- 何についてのアドバイスを求めているのかをはっきり伝える
このうち、相談しやすい関係を日頃から築いておくということが、相談するハードルを下げるものであるのに対し、「自分の状況や困っていることについて具体的に話す」「何についてのアドバイスを求めているのかをはっきり伝える」ということは、相談した結果、自分がより良い行動をすることができるためのものです。
これが本日の主題となる「答え合わせ」にもつながってきます。
相談と「答え合わせ」の感覚
僕は、相談するために必要なのは「答え合わせ」することだと思います。
答え合わせをするためには、自分も問題解決するための答えを持っていなければなりません。どのような行動をするのがいいのかというのをまず自分で考えて答えを出すことになります。
ただ、その答えは多分不完全です。自分ひとりで問題解決の行動の結果をすべて予測することは不可能です。
答えを考える中で、予測できないことが出てくると思います。それを見極めて「どうしようか?」ということを相談したらいいんじゃないかと思います。
また、答え合わせをするうえで、必要な答えを導き出す手助けを得るためには、相手にも自分の相談内容・背景をわかってもらわないといけません。
相手は自分のことをよく知っているわけではありません。自分の状況を具体的に伝えないと、良い答えが導き出せることはないと思います。
答え合わせでやってはいけないこと
ここからは、相談するために必要な「答え合わせ」をする上で、やってはいけないことを書いていきます。
白紙解答
相談を答え合わせとすると、白紙解答、すなわち自分で答えを全く出さないのはやってはいけないことだと思います。
白紙解答になってしまう原因はいくつかあると思います。
- 問題を考えることを放棄している
→解答を100%相手に委ねている。 - 問題の内容をわかっていない。
→適切な行動も考えることができない。
相談と言いつつ、相手に答えを求めるばかりになってしまうので、主体的な行動をしないことになってしまいます。
自分にとって都合の良い答えを求める
そして、自分にとって都合のいい答えを求めることも「答え合わせ」という意味では無意味です。
自分にとって都合の悪い意見が正解だとしても、それを切り捨ててしまい、答え合わせの意味をなさなくなります。
すでに自分の中で正解が出ているので、相談などしなくても自分の思う通りに行動するだけだと思うのです。
相談相手のせいにする
そして、相談するための「答え合わせ」をする上で一番気をつけないといけないのは、答え合わせをした結果を引き受けるのは自分自身だということです。
逆に言えば、相談相手のアドバイスを受け入れた以上、その結果を相談相手のせいにしては行けないということです。
「答え合わせ」をした結果、当初自分が出した答えのとおり行動してもいいのか、それとも修正するのか、はたまたさらに「答え合わせ」をする必要があるのか、その判断をするのは自分自身だということです。
相談をする上で最悪なのは、「答え合わせ」を相手に委ねた挙げ句、その通り行動をして失敗したときに、その相手に対して怒りをぶつけたりして、相談相手のせいにすることは絶対にしてはいけません。
そんなことをすると、周囲との人間関係が悪くなり、相談相手がいなくなってしまいます。
まとめ ~「答え合わせ」をするメリット
以上で、相談は答え合わせということを書いていきました。
相談は答え合わせということろで一番感じるメリットは、自分で答えを考えるくせがつくということになります。
もちろん、色々な人を頼って答えを探していくのがいいのですが、まずは、自分で答えを考えることで、何がわかっていて、何がわからないのか、答え合わせをする必要があるところがどこなのか、だんだんわかるようになっていきます。
そうなると、どこで答え合わせをするのか、どんな方法で解決するのかがだんだんわかって来ることになります。いわゆる経験値が貯まる状態です。
これが「答え合わせ」という意識がもたらすメリットだと思います。