この記事では、自分が発達障害という診断がおりた経緯を書くにあたって、自分が子供から社会に出るまでを振り返るものになります。
乳幼児の頃
僕は生まれて間もない頃、医師から「自閉症の疑いがある」と言われたことがあるようです。
親からは「笑ったり泣いたりすることが少ない。」「親が僕から離れても、ついていこうとしなかった。」という話を聞いたことがあります。
ただ、成長するにつれ、「自閉症の疑いはなくなった」と診断があり、普通の子供と同じような扱いだったと思います。
小学生の頃
「自閉症の疑いはなくなった」とはいえ、振り返ってみると、結構変わった子供だなと思います。
- 集団行動に従わない
・全員でのラジオ体操の時に、一人でじっとしていたことがある。
・全校集会に参加せず、一人で教室に残っていたことがある。
・友達との約束をよくすっぽかす。 - 気に食わないことがあると癇癪を起こす。
・わざと怒られるような行動をして、自ら廊下に立たされた。
・廊下から騒いで授業を妨害したことがあった。 - 人に反抗せず、「嫌だ」という自己主張が出来ない。
内心「嫌だ」と思ったり、言い返したりしたかったが、
言葉が出てこない。 - 一人遊びが好き。
・時刻表を一日中読んでいた。
・外遊びも一人のことが多かった。 - 忘れ物が多かった。
- テストで見直し不足や勘違いなどの減点が多かった。
- 部屋の片付けができず、いつも自分の部屋、机が散らかり放題。
①、②、③の特性が災いし、特に低学年の頃はよくいじめられていました。
また、親から怒られることも多々あったのですが、反抗せず、じっと黙って時がすぎるのを待っていたことがよくありました。
今持っている特性も、子供の頃から変わっていないものだと思います。
中学・高校生の頃
以上のような特性は、中学、高校生のころもあったのですが、次第に勉強ができるようになり、周囲の見る目が変わってきたように思います。
勉強で尖った存在になるということは、大きな武器になりました。特に僕は地方在住ということもあり、本当に目立ちます。
あと、突拍子のないことをやったり、人を笑わせたりするなど、いじられキャラとしても存在できていたことが大きかったです。普通に友だちもできましたし、全般的に平穏で楽しい生活でした。
といいつつ、特性を抱えている問題も内在していていたのは事実です。
先にあげた内容である、「集団行動に従わない」「気に食わないことがあると癇癪を起こす」など、人間関係にひびを入れてしまう行動もよく取っていました。
一番問題だと思うのは、友人とちょっとした言動に腹を立てて、絶交を言い渡したことです。結局謝罪して短期間で終わったのですが、みずから友人関係にヒビを入れてしまったのは間違いないです。
また、自身の特性や人間関係で問題を抱え、将来に対しても明確な夢がなかったです。
就職したくなくて、大学卒業したら死んじゃうのではないかと思ったこともあります。
大学生の頃
大学も現役で合格し、サークルでは競技クイズに出会い、のめり込むなど、楽しい学生生活だったなと思います。大学の寮でしこたま酒を飲んだり、授業サボって麻雀にふけったりと良く遊んでました。一応、簿記の勉強もしてましたw
社会に出るまでのモラトリアムの時期を楽しんでいました。大変居心地がいい4年間でした。
一方で、自分の特性面については相変わらず問題を抱えていました。
例として、大学卒業間際に競技クイズのイベントの責任者を務めたことをあげます。
当時所属していたサークルは競技クイズを真面目にやる派と、そうでない派がサークル内で二分していました。
(僕自身は真面目にやる派だったけど、同期はほとんどそうでない派)
イベントをやるにあたっては、この両方をうまく顔立てして進める必要がありましたが、人間関係の対立をうまく対処できずに、人をまとめることが出来ませんでした。
イベントの開催責任自体を放棄しようと思ったこともあります。人間関係の対立の間にあって、本当につらい時期でした。
イベントは無事実施できたものの、当日までトラブルが続き、結局グダグダな出来でした。
そして、自身の特性や将来への夢を持てていなかったことも影響し、就職については、完全に受け身でした。
仕事をするということへの恐怖感から、社会に出たくない、働きたくないという気持ちが強かったです。
上記の理由で本音ではもう少しモラトリアムを続けたかったものの、もうこれ以上親に頼ることは出来ないので、やむを得ず職探しするという感じで就職活動をしていました。
そして、縁あって現在勤めている会社に入社したのです。
まとめ
以上、自分の生い立ちを振り返りました。まとめると、
- 小さいときから、特性の問題を抱え、人間関係をはじめとするトラブルが多かった。
- 勉強ができたこと、突拍子のない性格が面白がられたことで中学以降の学生生活は楽しかった。
- ただ、特性の問題があり、一貫して将来について悲観的であった。
ということになります。
会社に入社してからの話は、休職にいたる経緯を以前掲載していますので、それも見ていただければと思います。