この記事では、失くしものについて僕の経験をもとに書いていきます。
僕は子供の時からよくものをなくしてました。お使いのときにお金を知らない間に落としてしまったりということが多数です。
そして今もいろいろなものをなくしてしまいます。
すぐに代わりが帰るような小物であればまだ被害が少なくて許せるのですが、大事なものもなくします。
運転免許証は4回もなくすし、社員証も落としたことがあります。
携帯電話も電車に置き忘れることもしょっちゅうです。
あと、10万円入った財布をゲーセンに置き忘れて置き引きにあったこともあります。。。
僕は下記の通り発達障害の特性により、いろいろな困りごとがあります。
「片づけができず、忘れ物や失くし物が多い。」ということもその中の大きな一つです。いつも、気をつけているつもりなのですが、それでもよくものを失くします。
失くしものが多くなる原因
冒頭で書いた通り、失くしものが多くなる原因としては、発達障害の特性が絡んでいると思いますが、いろいろな原因が重なっているように思います。
注意が行き届かない
発達障害の特性の中でも、失くしものにかかわるのは不注意です。
一つのことが気にかかると、他のいろいろなことに注意が行き届かないのです。
例えば、電車の中での失くしものの場合、カバンなどの大きなものに注意が向いてしまいます。その結果、別のところに置いている携帯電話や財布、切符などの小物の存在を忘れてしまうことがあります。
特に、慌てて電車を降りるときは、他のことに注意が向かなくなってしまいます。それまで携帯電話のことを認識していても「電車を降りなきゃ」と思うと、スコーン!と注意が抜けてしまうのです。
置きっぱなしにする
それから、大事なものでも無意識にあちこちに置きっぱなしになります。
不注意にに加え、ちょっと片付ける、目の届くところに置くということも面倒くさくなるので、あちこちに置きっぱなしにしてしまうことがあります。
あちこちに置きっぱなしにしていても、置き場所を覚えていればいいのですが、当然、注意が行き届いていないので、おぼえていないこともしょっちゅうです。
結局大事なものをどこに置いたか思い出せなくなって、ものを失くすことになります。
過信している
注意が行き届かないのに、置きっぱなしにする。一見矛盾する現象が発生する理由として、過信してしまうことがあります。
「一回ぐらいきちんと保管しなくても失くさないだろう」と思ってしまうと、きちんと保管することが面倒くさくなり、あちこちに置きっぱなしにするように思います。
でも実際には、どこに置いたか忘れてしまい、過信した自分を責めたり、落ち込んだり、苛ついたりしてしまいます。
失くし物の対策
僕はよくものを失くすので、発達障害の不注意の特性はあるものの、その対策は打っています。
定期的に片付ける
結局、失くし物が出てくる原因として、必要なものが不要なものにまぎれてしまうケースが多いように思いました。なので、常に不要なものを少なくするように定期的に片付けておいておいたほうがいいです。
片付けの習慣化については、以下の記事でも書きました。
特に、定期的に片付ける習慣づけをするためには、「1日に15分だけやろう」などというように、時間を決めて取り掛かるのがいいようです。
定位置にものを置く
そして、先の片付けの記事にもう一つ失くしもの対策につながることを書いています。それが「定位置にものを置く」ということです。定位置にものを置くと、ものをなくすことが減ります。
特にこれは毎日持っていくような財布、携帯電話、社員証などの小物に有効です。小物をまとめて保存する箱を用意して、帰ってきたら必ずそこに置くようにすると、失くし物が減るように思います。
無意識のうちに定位置にものを置けるように習慣化出来ると良いです。
肌身から離さない
あと、外出した時の失くし物の対策としては、「できるだけ肌身から離さない」ようにすることが大事です。
僕の場合、よく手にものを持ちがちなのですが、落としたときにリカバリーしにくいように思います。
肌身から離さないようにするには以下の手段があります。
- カードや切符などの小さなものは、財布などすこしでも大きく目にくものの中に入れる。
- 財布などはカバンに入れたり、深めのポケットに入れることで、なるべく注意を向ける必要をなくす。
- 携帯電話については、ホルダーやストラップを付けて首にかけて携帯する。
自分を過信しない
ここまでは行動に関してですが、この行動を習慣化するために大事なのは、常に「自分はものをなくす」ということを頭に入れておいて、過信せずに軽率な行動を取らないということになるんだろうと思います。
ものを失くすと陥る心理
このように、対策は立ててはいますが、その継続が難しく、相変わらず僕はものを失くし続けています。そのため、以下のような心理によく陥ります。
常にものが失くならないか不安になる
とにかく、不注意が多く、「気をつけないと」とは思うのですが、常に気をつけていることもなかなか出来ません。そのため、常にものがなくならないか不安になります。
一方で、矛盾しているようですが、「ものを失くさないだろう。」と思って自分を過信して、面倒くさがる心理もふと出てきます。
このような不注意の特性がいつ出てくるかわからないので、不安になります。
「失くした」と早とちりする
上記の不安の結果、ものが見つからないときに、少し探しただけで「失くした」と早とちりして大騒ぎします。
なにせ、不注意の特性がいつ出てくるかわからない上に、いつ不注意の行動を取ったのかおぼえていないことも多いのです。さらに、過去に不注意でいろんなものを失くした実績があります。
これらの要因が重なって「失くした」と早とちりします。
さらに早とちりには「探すことも面倒くさい」という心理もあります。よく探せば見つかるのですが、どうせどこかで不注意になってしまったのだろうと思い、早々に探すことを諦めてしまいます。
諦めて再申請したり、代わりのものを買ったりすると、ふとしたきっかけで失くしたものが見つかることがあります。その結果、必要ないことをしたことを嘆きます。
まとめ ~失くしものは永遠の課題~
以上でものを失くす課題を書いていきました。まとめると、
- ものを失くす原因は不注意と過信
- 対策は過信をなくし、ものを減らしたり肌身を離さないことでリスクを減らすこと
- ものを失くし続けると、すぐに「失くした」と思い込む心理に陥る
ということになります。
ただ、対策を徹底するのは難しい課題です。これも発達障害の特性に関連しているように思います。
主治医の先生にこのことを話ししたことがあります。その回答は「とにかく対策を徹底するしかない」でした。
ただ、気が抜けてしまうと注意が行き届かなかったり、面倒くさいという考えが出てきてしまうので、「過信しない」ことを継続するのは難しいです。本当に永遠の課題と思います。そういうことを踏まえ、対策を徹底するしかないんでしょうね。