休職

体調が戻っても復職できない

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ

 今回は「体調が戻っても復職できない」ということについて記事を書いていきます。

 先日、「体調は戻ったのに、なんで復職できないんだよ…!」うつ病で休職した人のリアルすぎる気持ち(現代ビジネス編集部) | 現代ビジネス | 講談社(1/5) (gendai.media)

 の記事を見ました。自分も休職して同じような気持ちを抱きましたので、振り返りつつ話をします。

自分の経験

 僕は2021年9月から1年間休職していました。 

 休職してすぐ体調面は戻っていました。詳細は下記記事の通りなのですが、大体1週間くらいで外出や運動ができるようになり、生活リズムも1ヶ月程度で戻っていました。

休職中の体調の変化  前回の記事で、休職に至る経緯についてお話しました。  これからしばらく、自分の休職生活についてお話させていただこうと思っていま...

 当初、診断が「2ヶ月の休職を要する」とあり、それに合わせるように準備をしていったという側面もありました。

 ただ、なかなか主治医の復職可の診断が下りませんでした。

 主治医から「順調です。」「あともう少しです。」とは言われるものの、肝心の「もう復職しても大丈夫」という診断がなかなか下りませんでした。

 最初は休職期間2ヶ月の診断でしたが、それが3ヶ月、4ヶ月に伸び、いつになったら復職できるのか、自分もわからず、焦りが募りました。

 職場にも「もう戻れそうなので、受け入れ準備をお願いします。」と言ってしまったこともあり、職場との関係もよくなかったように思います。

 そして、復職のことを一旦リセットすることもあり、リワークに通い、その後も待機期間があり、1年間の休職期間となりました。

リワークプログラム① ~プログラム受講まで~ この記事ではメンタルヘルスの不調で休職中の自分が、リワークプログラムを受ける話です。  僕は2022年3月より3ヶ月間、障害者職...

体調が戻っても復職できない理由

 僕もそうでしたが、「体調が戻る=復職可の診断が下りる」ということには必ずしもなりません。それには以下の理由があるように感じます。

体調は戻っているが、心の調子が戻っていない

 確かに、体調が戻って、生活リズムが整っていると、職場にいて簡単な作業をすることは可能だと思います。しかし、それだけではまだ元気だった頃の状態には戻っていないのです。

 それは、体調が戻っていても心の調子がまだ戻っていないからです。言い換えれば、体調を整えたことで初めて、「どうやって心の調子を戻していくか。」を考えていくことができるということです。

後でも書きますが、心の調子を戻していくことも、非常にエネルギーが要る作業です。

 従って、体調が戻ったということだけでは、復職可能という条件にはならないのです。

「早く復職したい」心の焦りもうつの症状

 あと、よく言われるのは、「早く復職したい」という焦りもうつなどのメンタルヘルスの不調の症状の一つであるということです。

 通常、メンタルヘルスの不調の症状として見られるのが、憂うつな気分、悲しい、気分の落ち込みや悲観的になるなどの抑うつ症状があげられます。 

 しかしながら、抑うつだけではなく、不安定な精神状態もメンタルヘルスの不調の症状の一つです。特に、怒りやイライラなどはうつな気分によって引き起こされやすく、さらに何でもないようなことでも怒りやイライラを生み出してしまいます。

 焦りについても同様で、不安定な精神状態のもとでは些細な事で焦りを感じます。

 そのような状態で復職しても、精神的に不安定なままなので、ちょっとでもつまずくと非常に焦ります。

 自分もかなり焦っていたように思います。特に僕が休んでいても仕事は回っているのに、職場に早く復職したいと言って、顰蹙を買いました。

職場との関係  この記事ではメンタルヘルスの不調で休職中のdobbyが、職場との関係について振り返ります。  この記事の内容ですが、おそらく大...

休職に至った振り返りができていないと、再発する

 結局、復職するとなると、大抵の場合はもとの職場に戻ります。もとの職場に戻るとなると、環境は大きく変わらないと思われます。そうなると、休職の引き金となるストレスの要因はそのまま存在することになります。

 それなのに、体調が良くなっただけで、ストレスの要因への対処法が確立できていないと、復職してもすぐに休職することになってしまいます。

 ストレスの要因となるのが、人間関係なのか、仕事の内容なのか、それとも他の要因があるのか。それによって対処法も違ってきますし、自分の働き方を見直したり、物事の見方も変えていく必要があります。

まとめ ~体調が良くなったら、復職の準備~

 以上で、体調が良くなっても復職できないことを書いていきました。

 いま、振り返って考えてみると、体調がよくなっても、自分の考え方は変わっていませんでした。むしろ、他責思考が強く、復職も焦っており、そのような状態で復職しても職場の雰囲気に慣れずにまたメンタルヘルスの不調を引き起こしていたかもなぁと思いました。

 体調が良くなった次にやるのは復職の準備になります。ここを間違えて焦ってしまうのは、上記の通りよくないです。体調が良くなったところで、じっくり復職の準備に取り組むくらいでちょうどいいと思います。

 むしろ、体調が良くなって、そういう事ができることが進歩だと思っておいたほうがいいです。一段一段、復職への階段を登っていきましょう。階段飛ばしは危険です。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA