この記事では、メンタルヘルスの不調で休職中のdobbyの、休職当初から、現時点(2022年2月)までの、心理(思考回路、意欲)の変化について、自分の経験に基づき語りたいと思います。体調の変化については、下記記事見ていただければと思います。
休職当初(2021年9月)
休職の原因となった仕事から距離を置くことが出来たことで、少しずつ気分は落ち着いたように思いました。
その一方、いろいろと気になることも多かったです。具体的には以下のとおりです。
まず、職場からの連絡が怖かったです。
- 上司は自分の休職を快く思っていない。
- 仕事の引き継ぎができておらず、問い合わせが来るのが怖かった。
- 仕事を中途で投げ出してしまったという罪悪感。
実際、仕事の話や休職の手続きなどで、上司から電話がかかることがあり、電話が終わると緊張や不快感でしばらく何も手がつかなかったです。
また、平日の昼間家にいることで、「ああ、周りはみんな働いているんだな、自分は何で働いていないんだろう?」という気持ちにもなりました。
休職1~2ヶ月時点(2021年10・11月)
当初の休職期間が2ヶ月ということもあり、復職に向けた取り組みを進めることにしました。具体的には以下のとおりです。
- 本を読み、復職後に実践することを書いてまとめる。
(発達障害の仕事術、メンタルヘルス、アサーションなど) - 休職前の仕事の振り返りをして、メンタルヘルスの不調への
- 対処法を考える。
- 復職後の仕事の想定をする。
- 復職後の職場への要望を考える。
職場にも必死で「もうすぐ復職できる見込みです。」などとアピールしていました。
このアピール、職場からはあまり歓迎されていないのですが、それでも必死になっていました。今思えば、復職を焦っていたように思います。
しかしながら、当初の休職期間が満了するにつれて、復職に対する不安が頭をもたげていました。不安の内容は下記のとおりです。
- そもそも、自分は今の仕事をやりたくてやっていたのだろうか?
- 将来、今の職場でやりたいことが見つからない。
この状態で働くとまたメンタル不調にならないか? - 仕事を放り投げて休職してしまった自分を職場が受け入れてくれるのだろうか?
- 発達障害などの特性により、与えられた仕事がまたこなせなくなるのではないか?
将来のキャリアや業務遂行、職場の受入などあらゆることが不安になりました。
休職の2ヶ月が過ぎた11月下旬に主治医の診断がおりました。
復職における焦りや不安感が強く、まだ休職が必要という診断です。
結局、「復職しなければいけない」という頭の声と「復職にはまだ早い、怖い」という心の声が対立しているという感じです。頭で考えていることと、心が感じていること、この両方が折り合わないと、復職は難しいと思いました。
休職3~5ヶ月(2021年12月~2022年2月)
11月下旬の休職延長の診断を受けて、自分の内面を探求するという考えに至りました。
自分は、回避性パーソナリティ障害も抱えているのではないかと思ったのもこの頃でした。
発達障害や、回避性パーソナリティ障害などの特性を踏まえ、幼少期から自分の振り返りを行うことで、自分がどういう考え方を持っている人間なのか、自分は今後どのように行きていたいのか、考えるようになりました。
今は、自分の内面について日々考えているのですが、まだ、まとまっていません。そして、仕事に対する不安はむしろ増幅しているように思います。
年明けに再度の主治医の診断を受けましたが、さらに1~2ヶ月の休職が必要ということでした。職場からも、復職できないことを落胆されているような感じがありました。
自分が復職できないことを、職場から責められている印象も受けます。
休職期間がさらに延長になったことで、一人で復職に向けて対策を考えることの限界を感じました。
休職6ヶ月~9ヶ月(2022年3月~6月)
復職支援プログラムを受け、センターの方々の力を借りながら、職場・主治医と連携し、復職に向けて動き出したことになります。その様子については下記記事参照ください。
【リワーク】タグの記事一覧|発達障害を抱えながら復職する僕の人生経験に付加価値をつける実験 (dobbyhukakati.com)
休職9ヶ月~12ヶ月(2022年7月~9月)
リワークは終わったのですが、即復職には至りませんでした。
家で復職準備をしながら、職場との面談で課題整理、環境調整を行い、9月に復職しました。
家での復職準備については、自分の心理面の探究、職場での仕事をうまくやるための仕事術の勉強などです。
また、復職する理由について、以下の通り言語化してみました。
あとは、旅行はかなり行っていました。家にいてもいろいろ考えるばかりだったので、気晴らしです。
まとめ
休職生活の心理の推移を振り返りました。
休職生活においては、
- 自責感
- 罪悪感
- 不安感
- 自己否定
- 焦り
- イライラ
などのネガティブな感情に苛まれます。
そして、特に僕は一人暮らしをしているので、平日の日中は家にいて考え事をしていることが多く、ネガティブな感情が増幅して辛くなることがよくあります。
さらに、復職にあたっては休職前に感じていた仕事の辛さやネガティブな感情に向き合い、対応を考えないといけません。
ネガティブな感情に向き合うのは辛いことですが、対応を考えないと、復職後にメンタルヘルスの不調に陥り、再休職になりかねません。
以上の理由により、休職中に一人でいると、心理面はどんどん落ち込みます。
しかしながら、体験談などを見てみると、誰しもそういう経験をするようです。
なので、心理面の落ち込みがあっても、焦って行動したり、無理にポジティブになったりせず、一旦「ネガティブな感情になっている」ことを受け止めることが必要かと思います。
そして、ネガティブな感情を手放すために、ゆっくり、少しずつでも出来ることをコツコツやっていく。少しでも変わったところを「出来た」と自分で評価してあげる。そういうことが、必要なのかなと思います。
「気がついたら、ネガティブな感情はなくなっている。」 そういう状態になれば最高かと思います。 まだ、自分はここまでの境地に至っていないのですが、そうなればいいなぁと思っています。
具体的に僕がどうネガティブな感情に対処しようとしているか、下記記事も参照ください。
最後になりますが、この記事を書くにあたり、以下の本を参考にしました。興味がありましたら、併せて確認いただければと思います。