最近、クイズで問題を作っているときに、ジュガールという言葉を目にしました。
その言葉を知り、自分の中で大事にしたいと思っていることなので、紹介いたします。
ジュガールとは
世界中が注目！？インドの「ジュガール」って何？ – 【公式】インド料理ムンバイ Indian Restaurant Mumbai (mumbaijapan.com) によると、「やりたいことを、どうにかして、そこにあるものでなんとか代用できないか、なんとかならないかと考えて、ギブアップしない。」というインド人特有の考え方です。
日本ではなかなかそれに該当する訳語は見当たらないとのことですが、ライフハックのようなものと紹介されています。
近年、特に、シリコンバレーの企業のCEOにインド系の方が多く就任するなど、インド系の人材が注目を集めています。その方々の成功哲学として、ジュガールという考え方が注目を集めています。
ジュガールが注目を集める理由
ジュガールが注目を集める理由としては「制約が多い中で、やりたいこと、やるべきことを実現する」ための考え方だと、個人的には思います。
特に、何らかの理由で、制約があってもやらなければならないことがあります。この場合は、制約があるから（大変なので）やらないという選択肢がないこともあります。その時に、何とか対応していくという考え方がジュガールです。
ジュガールを実行していくためには、以下のことが必要になります。
- 制約条件を把握し、その中で可能なことを探す能力
- 常識にとらわれない柔軟な発想
- 最後までやり抜く強い意志
どれも、今の社会で生き抜くために必要なことだと思います。
完璧主義とジュガール
このジュガールと対極にある考え方に完璧主義があります。完璧主義については、以前書いた記事を見て下さい。
完璧主義についてはメリット、デメリット両方あります。完璧にやろうと努力していくメリットが有り、質の高い成果を出す原動力となる一方、完璧主義に囚われてしまうと、取り掛かりが遅くなったり、仕事を放棄してしまうデメリットもあります。
ジュガールはその逆で、「目的を達成するためには、他のことに目をつぶればいろいろな手段をおもいつくことができるのではないか？」という考え方です。ジュガールの考え方が身につくと、完璧主義にとらわれることなく、行動に移すことができます。
ジュガールの注意点
一方、ジュガールの考え方も取り扱いに注意がいる点があります。
それは、「間に合わせで代用した方法が定着してしまう」点です。
確かにジュガールの考え方で、間に合せでやった方法でもやりたいことが実現できます。しかし、その方法はその場しのぎであったり、制約があるからやむなく取らなければならない方法です。
ただ、代用した方法で「やりたいことができた」と思ってしまうと、その方法が一番だと思ってしまい、もっとやりやすい方法を考えなくなります。
準備する時間があればどうだったのか、制約を変えて取っ払うことはできないか。
「やりたいことができた」ことで思考停止してしまうと、デメリットも多い方法が定着してしまいます。
だから、ジュガールは一回限りでする暫定的な方法であり、次に同じことをする場合はもっとやりやすい方法がないか、探求して行く姿勢が大事だと思います。
まとめ ～「何もしない」のが最悪～
以上でジュガールの考え方を書いていきました。
何もしない場合を０点、完ぺきにできた場合を１００点とすると、大体５０点から６０店のギリギリの合格点で実現させる方法を模索するのがジュガールの考え方だと思います。
その意味でジュガールの考え方は大事だと思いますし、一旦落ち着いたらもっといい方法を模索していくことも大事だと思います。
最悪なのは100点が取れないからと諦めて結局何もしないこと、すなわち完璧主義にとらわれて動けなくなることだと思います。
なので、ジュガールの考え方を身につけておくと、最悪なことは逃れられます。
