発達障害の診断を受けたdobbyが「習慣化」の技術について書いていく記事となります。
ここでは、発達障害の特性を持つ人が、「習慣化」を定着させるために行うご褒美の与え方について、僕の考えを書いていきます。
習慣化の大切さについては、下記記事を見ていただければと思います。
習慣化とご褒美
この記事を書くに当たり、「習慣化 ご褒美」と検索して、いろいろな記事を読んでみました。
あらゆるブログの記事で、習慣化が定着するまでは、「行動ができたら自分にご褒美を与える」ことが推奨されています。
行動したあとにご褒美が待っていることで、習慣化のモチベーションは高まりますよね。
この「ご褒美作戦」は人間の行動における動機づけとしては有効です。
でも、うまくいくときと、うまく行かないときがあります。
特に発達障害の特性を持っている人が習慣化を定着させようとする場合、留意しなければならないことがあります。
習慣化のご褒美の与え方として、「自分が自分にご褒美を与える」と「他人が自分にご褒美を与える」の2つの方法があります。順に説明していきます。
自分が自分にご褒美を与える
まず、「自分が自分にご褒美を与える。」ことについて考えていきます。
よく、習慣化する行動が達成されたら、お菓子を用意したり、好きなテレビを見たり、ダラダラしたりということで、「ご褒美として自分がやりたいことをやる」というのがあるのですが、発達障害の人がこれをやるのは効果がありません。
「ご褒美として自分がやりたいことをやる」ことが出来るのは、自分の行動を自制できる人だけです。発達障害の人は、「やりたいことが我慢できない」という特性が働き、習慣化する行動が達成されなくても、ご褒美を自分に与えてしまいます。(「やりたいことが我慢できない」メカニズムについては、下記記事参照ください。
目の前にご褒美がある場合、やらなければならないことをすっ飛ばしてご褒美に飛びつくのです。そして、「行動をしていないのにご褒美を与えてしまった。」自分を責めてしまいます。
矛盾した行動ですが、これが発達障害の人の行動あるあるです。少なくとも僕はこういうことをしがちです。
では、発達障害の人は「自分で自分を褒める」ことが出来ないのでしょうか。
たしかに難しい問題ですが、あります。
それは、一番最後に書きます。
他人が自分にご褒美を与える
一方、「他人が自分にご褒美を与える。」ことは習慣化に効果的だと思います。
なぜなら、自制する必要がない。これは、自分でご褒美を与えない最大のメリットです。
でも、「他人が自分にどうやってご褒美与えるの?」とは思いますよね。
確かにものをもらったり、おごってもらったり、具体的なものでご褒美をもらうのはハードルが高いです。
でも、今は、簡単にできる方法があります。
「褒めてもらう」ということです。
「いいね。」「やったね。」と人から褒めてもらったり、共感をもらいましょう。
まず、自分が「これからこの行動を習慣化します!」ということを宣言します。
そして、自分が頑張ったら「今日は頑張って習慣化の行動をしました!」とアピールすれば良いのです。
今はFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSで気軽に自分のアピールが出来ます。頑張ったことをSNSでアピールして他人から褒めてもらったり、共感してもらうことで自分の習慣化のテンションを高めていきましょう。
ただ、「褒めてもらう」ことで注意しなければいけないのはSNS疲れです。承認を過度に求めて、承認されないことに腹を立てないことです。あくまで「習慣化は他人のためではなくて自分のため」「自分のテンションを高めるために他人を利用していること」を忘れないようにしましょう。
まとめ ~最高のご褒美は習慣化の達成感~
ここまで、習慣化のご褒美についてまとめてきました。
特に発達障害の特性を持つ人の場合「自分ではなく、他人からご褒美をもらうのが効果的。」ということです。しかし、「他人からご褒美をもらう」ことも過度に求めすぎると、イライラしたり、精神的に不安定になったりします。
そして、一番ご褒美だと思うのは、「良い習慣が身についた時の達成感」だと思います。自信もつきますし、自己肯定感も高まります。そして習慣化することで出来ることも広がります。
最後に「自分から自分に対するご褒美」なんですが、それは「今日行動できたことの達成感」です。出来たことを他人の代わりに自分で褒めて、達成感を与えてあげるのです。自分で自分のことを褒めるのは難しいですが、少しでも出来た自分を褒めてあげましょう。