この記事では、dobbyが回避性パーソナリティ障害を知るに至った経緯を書いていきます。
なお、この記事を見ていただくにあたっては、下記記事も合わせて見ていただければと思います。
復職が怖くなる
回避性パーソナリティを知る切っ掛けは、休職してから2ヶ月が過ぎた昨年の11月の終わり頃でした。
当初の医師の診断書に記載されている休職期間が終わることで、復職に向けて、休職に至ったメンタルヘルス不調の原因や、復職後の働き方などの課題を洗い出してきました。
しかしながら、休職に至る経緯を思い出していくと、以前の記事で話したとおり、復職に向けての不安が頭をもたげてきました。
- そもそも、自分は今の仕事をやりたくてやっていたのだろうか?
- 将来、今の職場でやりたいことが見つからない。
この状態で働くとまたメンタル不調にならないか? - 仕事を放り投げて休職してしまった自分を職場が受け入れてくれるのだろうか?
- 発達障害などの特性により、与えられた仕事がまたこなせなくなるのではないか?
特に不安を感じたのは①、②です。
復職に向けての一環として、自分がやりたいこと、自分が出来ること、職場が自分に期待する役割を考えていたのですが、自分がやりたいことと職場が自分に期待する役割が全く一致しませんでした。
自分が復職前の仕事をするための動機づけが、金銭的なものしかないと感じ、復職したいという気持ちがどんどん後退していくのを感じました。
産業医からも、復職面談の一番のキーポイントは復職したいという積極的な気持ちと言われていたこともあり、休んでいるのがつらいからとか、無理に復職したい理由を作っていたように思います。
自己成長したくないということ
どうして「自分が復職したいという気持ちがどんどん後退していくのか」を考えるため、いろいろな本を読み返しました。そこで違和感を感じたことが出てきました。
それは、「自己成長したい。」ということです。
自己成長することで、仕事の幅も広がるし、好きなこと、楽しいことが思い通りに出来る。それ故普通の人は自己成長を望むと思います。
でも、僕はこれに違和感を感じました。「俺、自己成長したくない。。。」
なぜ、「自己成長したくない」のか、自問自答しました。
頭で考えていること、心で感じることをEvernoteに書き出したのです。
- 自分は「生きたいから生きている」のではなく、「仕方がなく生きている。」
- 自分は「仕方がなく生きている。」ので、精神的に負荷がかかることをしたくない。
- 自分は「仕方がなく生きている。」から人間的に成長したくない。
→自己成長したら社会的責任が増え、精神的負荷も大きくなる。 - 自分は「仕方がなく生きている。」から、楽しいことが何一つない「退屈な人生」がいい。
→自己成長すると楽しいことが増えるが、精神的負荷が増えてまで
楽しいことを求めていない。
自問自答の結果、仕方がなく生きているから、「自己成長したくない。」という結論になりました。
子供の頃から社会に出るのが怖かったこと、そして、今の仕事が好きでやっているわけでないこと、成長してしまうと責任の重い地位についてしまうこと、これらが合わさって「自己成長したくない」という考えに至ったと思います。
そして、見つけたのが「生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)」でした。
「生きるのが面倒くさい」というタイトルに惹かれ、手に取りました。そこで回避性パーソナリティ障害のことを詳しく知ることになります。
まとめ
僕が回避性パーソナリティ障害を知るきっかけを話しさせていただきました。
僕は子供の頃から社会に出ることの恐怖を感じ、「生きていたくない」と思うようになったのですが、休職し「復職したくない」ことを考えることで、初めてその正体が出てきたと思います。
なお、先に出てきた「生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)」については、以下の記事で感想を書いています。